リングピローを手作りしてみよう!

リングピローとは

ヨーロッパの絵画や映画でチャペルウェディングの場面で指輪がクッションのようなものの上に置かれているのをみたことはありませんか。
この小さなクッションはリングピローと言い、結婚指輪をおいておくためにあるものです。

直訳すると「指輪のまくら」となるように、結婚式が始まってから指輪交換までの間、一時的に大切な指輪を寝かせておくという意味があるのでしょう。
発祥の地となると定かではないのですが、西洋文化で大事な物や高級な物がきれいなままで渡せるように守ったふんわりとしたビロード地のクッションではないかと言われています。
その影響か、最近は日本でもこのリングピローが普及してきました。

リングピローを使うタイミング

結婚式の前日までに準備したリングピローと指輪は式場に届けておき、チャペルウェディングでしたら、式が始まって指輪の交換になるまでの約20分間、祭壇に置かれるのです。
親族に小さい男の子がいたら、その子の親にたのんでリングボーイの役目を担ってもらうと良いです。
リングボーイはリングピローを神父様の所にまで持っていくという大事な仕事ですから、任されれば親子共にうれしいでしょう。

最近、この指輪の交換を和式の結婚式でも行うようになりました。
和式でのやり方は、斎主(いわいぬし)(神主)が三方にリングを置いて新郎新婦に渡し、指輪交換になります。
このように、リングピローを使う場合が多いので、挙式後の披露宴会場や会場の前にある大きなホールに他のお祝い品とともに展示されることが多くなり、招待客の目を楽しませているようです。

リングピローの作り方

まずは、白サテン生地( 17cm×32cm)、キルト芯の一種のドミット芯((15cm×30cm)、手のひらにのるサイズの手芸綿、白糸(手縫い用でもミシン縫い用でもできます)、両面サテンのリボン 1m、パールのデコパーツ2個、全体をくるむための幅広レース 1m、ケミカルレース・レースモチーフを 適宜、」パールビーズ も適宜、ご用意ください。

まずはドミット芯に綿を挟み、端を糸でとじましょう。
次にサテンの生地を裏返してから、綿をくるんだドミット芯の輪の部分から生地の中に入れ、それができたら角がぐしゃぐしゃにならないようにきれいします。

そして、あいている口の方をかがり縫いで閉じ、幅の広いレースでわきの縫い目を隠すようにして横にくるみ、クッションの裏の方で目立たないようにレースを縫ってとめるのです。
白い糸を使うと、レース地でおおえば縫い目が隠れますから手縫いで大丈夫ですが、グルーガンで留めても良いでしょう。
それと垂直になるように、ケミカルレースをたての方向にくるみます。
その後、裏がわで縫いとめるとクッションの下地がきれいに隠れるでしょう。
クラウンがついているパールに両面サテンのリボンを通してリボン結びにし、リボンごとクッションに縫いとめて針を一回クッションの裏まで通し、糸を強く引っぱるとクッションがへこみ、出来上がりです